学校事務職員の独り言

~学校事務職員思い出日記~

*学校給食・・・給食調理員さん

 給食を作るには、栄養士ももちろんだが調理員も重要である。なんと言っても作り手だからだ。給食の最終的な采配は栄養士が振るうのだが、1校に必ず1人栄養士がいるわけではない。月・水はA校、火・木はB校と1人で複数校を受け持つ方式の市町村もあった。つまり、栄養士の最終確認がなく給食が提供されることもあったのである。そのため、摩訶不思議な給食が出たことがあった。

 ある学校では豚肉とキャベツと味噌が渾然一体となっているはずの料理「ホイコーロー」(通称「豚肉とキャベツの味噌炒め」)の豚肉とキャベツそしてその横に味噌が添えられるというホイコーローが出た。これは果たしてホイコーローか、というのはもちろんだが、当時の調理員がホイコーローを知らず、さらに栄養士の勤務日ではなかったという不幸が重なった悲劇であった。

 この話も30年ほど前の話なので、現在、その市町村の栄養士の勤務形態がどうなっているかは知らないし、ホイコーローを知らなくてもネットで簡単に調べることのできる時代だからこんな間抜けなことはないと思う。でも、その新作ホイコーロー、食べてみたかったなぁ。